蚯蚓の戯言

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zoom RSS 自衛官任官辞退に思う

<<   作成日時 : 2016/04/29 09:15   >>

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 司馬遼太郎作のかの有名な歴史小説“坂の上の雲”は、その中心人物である秋山兄弟が防衛大の前身とも言うべき旧陸海軍の幹部養成機関たる海軍兵学校、陸軍大学校等を経て職業軍人として立派にその任務を果たす物語である。
その頃の日本は未だ貧しく、職業軍人の養成は国費で賄われる(と言うことは 教育費不要)ために、貧乏ではあるが将来に国防の夢を抱くことが出来る優秀な若者は競ってこれらの軍人養成機関を目指した。だから特別の事情が出て来ない限り これらの養成機関を終えて進路を変更することは考えられなかった。

 時代が変わるにつれて社会情勢も変わり、現在では我々には北朝鮮の国家社会に対する国民の態度が気狂いじみて滑稽にさえ映るが、第二次世界大戦中の日本も全くと言ってよいほど同じ状態であった。


 防衛大に入校すると特別職の国家公務員となり、学費は言うに及ばず生活費までも国費で賄われ、更に月々11万円とボーナス38万円が支給される。平成2 5年度までは防衛大を出て任官を拒否してもこれらのお金を返還する義務はなかった(貰い得)が、今ではこれらの学費を徴収することになった。納税者側から見れば当然のことである。

 平成2 5年度までは教育の名の下に身を養って貰い、防衛大を出れば「はい サヨウナラ!」で民間企業に就職するという 極言すれば 詐欺まがい のことが許容されていたのである。


 ごく大まかに言って、入学時には約500人だったのが卒業時には100人ほど減っているのが実態だ。
何故任官を辞退したかという理由を該当者に問うと

  ○ 自衛官として社会に貢献するよりも民間企業でこそ能力を発揮できると判断した。

  ○ 防衛大に入ってから将来の進路を真剣に考え、3年の終わりには任官する気持ちはなく、民間企業への
    就職を考えていた。

  ○ 1学年の頃から何となく任官拒否を考えていた。

  ○ 一般の大学生と同じ意識で就職活動をし、防衛大生だからという理由で便宜を図ってもらったことはない。

  ○ 自分の実力を直接評価される民間企業を就職活動の対象とした。

  ○ 任官を辞退する旨防衛大側に伝えても高圧的な言動で威圧されたりするようなことはなく、親身に
    なって諭するという感じであった。


又防衛大側は

  ○ 防衛大に入校したからと言って全員が幹部自衛官に向いているとは限らない。



と言うのが任官辞退に関わり合いを持つ人達の考え方の一端である。

 これを見て

   昨今の学生の考えは自分の将来に就いてなんと真剣さ、真面目さに欠けていることか。
  迷いは誰にもあろうが、それは防衛大生になってからではなく大学受験の時までに決断しなければならない
  事である。

   大学側というか教官側も何と自信のない軟弱な考え方なのか

とあきれ果てた。

こんないい加減な考え方で果たして現在のテロ社会、民族意識の強い社会で、果たして国家の存立、国民の生命を守り得るのか、又自分自身の将来を きり拓いていけるのか、はなはだ心もとないものを感じる。




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